薫る日々。

メンヘラ喪女の花嫁修業ダイアリー。

種を蒔く

初めての恋が終わった。
人を好きになるのは初めてではなかったけれど、両思いになったのは初めてだった。
「自分のことを好きでいてくれる人がいる」ということが、それが自分の好きな人だということが、こんなに幸せで嬉しいものだとは思っていなかった。
 
*****
 

f:id:xxxodakaoru:20170404183813j:plain

 
三月末に買ったegglingに漸く手をつける。egglingは、セラミックでできた卵形の栽培キットで、卵の中には土が入っている。まず、卵の殻を大きめのスプーンで慎重に割る。丁寧に、丁寧に、少しずつ、卵にできた「穴」を広げていく。
 
こういう地道な作業は好き。
無心になれるから。
 
程良い大きさまで割ったら、ゆっくりと水を注ぎ、種を蒔く。
ミニローズは発芽しにくいらしく、三粒だけ蒔いて、残りの種は説明書どおり濡れティッシュにくるんで冷蔵庫へ眠らせた。ワイルドストロベリーの種は三分の一だけ蒔くはずが、思い切り蒔きすぎてしまって、少し慌てた。
 

f:id:xxxodakaoru:20170404183755j:plain

 
どうか、芽吹きますように。
 
*****
 
好き、と言ったら当たり前のように「愛してる」と返ってくることが、嬉しくて仕方なかった。
働きながら、もしふたりで暮らしたら、なんて未来のことを考えるのが楽しくて、幸せで、仕方なかった。
 
そんな生活を自分から手放して、ほんとうに「莫迦なことをした」と思う。
今振り返ると、ただ、自分に自信がなかったのだと思う。
 
好きな人に愛される自信。二人で幸せになる自信。
自信の裏には覚悟が必要だった。
私には、幸せになる覚悟が足りなかった。
 
 
 
ふたつの卵が発芽して、蕾をつける頃には、私の心の穴も少しは埋まっているだろうか。
今日は外が暖かくて、日差しも穏やかで、咲きかけの桜や花々が美しくて。
今が、春で良かった、と心から思う。


広告を非表示にする