薫る日々。

メンヘラ喪女の花嫁修業ダイアリー。

自堕落

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東京から帰って来て、しばらく、ただ茫然としていた。

楽しかった思い出も勿論あったけれど、疲労と徒労感が半端じゃなかった。とにかく疲れていた。

肉体的にも限界であったし、精神的にも、そして金銭的にもかなり追い詰められていた。

そうして少しずつ、日が経つにつれて、また当たり前の日常が戻って来ると、徒労感は虚無感に変わった。虚無感は無気力を生んだ。

何もしたくなくなったのだ。


これではいけない、と、奮起しても、MPは簡単に底を突いた。

簡単な自炊も億劫になり、食器洗いすらしたくなくて、尚更自炊する気は起きなくなった。元々苦手な掃除なんて、言わずとも知れたものだ。

朝起きて、化粧をし、洗濯をし、仕事に行って、コンビニでの買い食いを晩ごはん代わりにしながら帰宅、植物に水をやって、やっとの思いで化粧を落とし、風呂に入り、髪を乾かす気力もなく、眠る。その繰り返し。 

理想の一人暮らしには程遠い、自堕落な日々。毎日苛々して、その苛々をぶつける先もなく、ただ自分が惨めで泣いた。自己嫌悪で死にそうだった。


そうして毎夜もがき苦しむ中で、ある日突然「ああ、今の自分にはこれが精一杯なんだな」と悟った。

今自分が持っているエネルギーの大半が、長年の習慣で自動化された「自己否定」によって相当な量を消費されていること、そうして残ったリソースでは、理想の生活を実現するどころか、自分の思う最低限の生活を営むことすら危ういことを、ここまで来てようやく思い知ったのだ。


「だったらいっそのこと、もっと自堕落になってやろう」。

そう開き直って、私は二つの施策を打ち出した。


持っているエネルギーを十分に生かすには、まず、「自己否定によるエネルギーの消耗」を防ぐ必要がある。

だから、自分を責めるのをやめた。

責めているのに気付いたら、その思考を打ち消すようにした。気付いたら自分を責める思考をしてしまうから、そもそも思考する隙を作らないように、一つの作業にできるだけ夢中になることにした。


二つ目は、とにかく家に家事を持ち込まないようにすること。

今の自分では十分な家事労働はできない。だから、自分の求める家事労働の基準を、最低ラインぎりぎりまで下げた。

するのは、洗濯と、必要最低限の掃除。あとはスキンケアをして、眠るだけ。

つまり自炊を辞めた。外で買って外で食べることにした。

財布と体には悪いかもしれないが、散らかった部屋と疲弊した自分が±0に戻るまで、自炊に割いていたリソースを掃除に当てたいと思ったのだ。

どうせ散らかった部屋では何もする気が起こらないし、どうしても片付けが苦手な自分を自己否定してしまうので、とりあえず自分と部屋をリセットしたい。何がしたいかはリセットしてから決めればいい。


そこまで考えてようやく、家は「帰って休む場所」であって、理想実現のために自己否定してまで「がんばる」場所ではないことに、思い至る。

家でまで、格好つけなくっていいんだ。ただ、帰って、休めばいいのだ。

そんなことすら、今まで思いつきもしなかった。


とにかく、今後数ヶ月はとにかく自堕落に、心と体が自然治癒するのを待つことにしようと思う。だって、我々に蘇生なんてシステムはないから。

失ったHPとMPは、時間が解決してくれるだろう。


東京での話は、また今度。

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